シャラポワ使用のメルドニウムより身近な市販薬でも薬物違反になるってホント?
女子プロテニスで世界ランキング1位にもなったことがあるロシアのマリア・シャラポワが、ドーピング検査で陽性反応が出たということでロサンゼルスで記者会見を開き世界中で話題になっています。
シャラポワは体調不良を理由に10年前からメルドニウムという薬を使用していて、このメルドニウムが今年から禁止薬物と指定されていたことにより、ドーピング検査で陽性反応が出てしまったとのことです。
このニュースを見て、メルドニウムという薬がどんな薬なのか気になったのと、最近のドーピング検査では簡単に手に入る薬でも陽性反応が出てしまうらしいので、
今回はドーピング検査の禁止薬物についてお伝えしたいと思います!
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メルドニウムは心臓病の薬?
メルドニウムはラトビアの製薬会社が作っている薬で、狭心症や心筋梗塞、不整脈、糖尿病などの治療でよく使われている薬になります。
最近では強いストレスを和らげたり、持久力や回復力を高める効果もあるとのことで、おそらくシャラポアはアミノ酸のようなサプリメントと同じような感覚で最新薬としてこの薬を使っていたのかもしれません。
それとも周囲からの強いストレスに悩んでいたのかもしれませんね。
ちなみにこの薬はシャラポアの母国であるロシアや周辺国のウクライナ、ベラルーシで多く使われていて、日本では販売が認められていない薬になります。
世界反ドーピング機関(WADA)では今年からメルドニウムが禁止薬物として指定され、今回話題になったシャラポア以外にも、アイスダンスなど他のスポーツで行われたドーピング検査でロシアやウクライナ代表の選手がメルドニウムで陽性反応が検出されています。
シャラポワは記者会見でメルドニウムが今年から禁止薬物に指定されていたことを知らなかったと言っていましたが、シャラポワが初めての違反者ではないので、実は禁止薬物であることを知っていたのかもしれません。
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身近な市販薬でもドーピングで陽性反応が出る?
筋肉を増強させるタンパク質同化薬(ステロイド)や気持ちを高ぶらせる興奮剤、ドーピングの隠蔽剤として使われる利尿剤は、ドーピング検査で一発アウトになるということでけっこう有名なのですが、
意外にもドラッグストアで売っているような身近な薬でもドーピング検査で陽性反応が出たりするそうです。
例えば、風邪薬やせき止め、花粉症などの薬には、禁止薬物に指定されているメチルエフェドリンやフェニルプロパノールアミン、マオウ(麻黄)が含まれていることがあります。
漢方薬も含まれますので、僕がよくお世話になっている葛根湯とかもダメみたいです。
その他にも、血圧を下げる薬やぜんそくの治療に使われる薬も禁止物質になっていたりして、「うっかりドーピング」をしてしまう選手も少なくないそうです。
そのため、選手やコーチのために禁止薬物についての理解を深め、うっかりドーピングの防止活動をしている団体もあります。
今の季節だと花粉症に悩まされている人が多いので、花粉症の薬を使用しているスポーツ選手は要注意ですね。
さいごに
スポーツ選手としてドーピングは世界的にも非難される行動であるため、シャラポワとスポンサー契約をしていたスポーツブランド「ナイキ」は、シャラポワの会見を受けて、スポンサー契約を自社のイメージが悪くなるのを警戒して一時中止すると発表しました。
シャラポワはメルドニウムが禁止薬物になっていたことを知らなかったことと、「全ての責任は自分にある」と潔く自身の非を認めていることで、シャラポワを同情する声も少しばかりかあったりもします。
シャラポワの最終処分はまだみたいなので、シャラポワが再度テニスコートに立てる日が訪れるのか注目ですね!
今回はここまでになります。最後まで読んでくれてありがとうございます。