映画64(ロクヨン) ネタバレとあらすじ!結末と犯人捜査が衝撃的!
2017/03/03

出典:http://64-movie.jp/
映画「64」(ロクヨン)の映画公開まであと半月ほどに迫ってきて、徐々にワクワク感が高まってきています。
今まで登場人物の関係やキャスト、舞台挨拶、ロケ地などについてお伝えしましたが、今回は「64」の結末や犯人などについて先にネタバレしちゃいます!
映画を見る前に内容を知りたくない人は、登場人物の関係については知っておいたほうが映画をより楽しく観れるかと思いますので、こちらの記事を見てみてください。
→映画「64」(ロクヨン)の相関図とキャラを紹介!キャストと比較して映画を見る前に予習!
すでに小説を読んだけど内容を忘れてしまった方や、ストーリーをある程度知りたい方はこのまま読んでみてください!
64事件ってなに?
タイトルにもある「64」は、昭和64年(1989年)に起きた少女誘拐殺人事件のことをいっています。
当時7歳だった雨宮翔子ちゃんが誘拐されて、身代金を犯人に奪われたあげく、少女は犯人によって命を奪われてしまうという事件でした。
この事件は未解決事件となり、事件の時効まであと1年になってもD県警は事件の犯人を捕まえることができずにいます。
そして舞台は14年後の2003年。この事件を軸にして、
・警察内部(刑事部・警務部)の対立
・警察本庁(キャリア)と地方警察(ノンキャリア)の対立
・警察広報と記者クラブの対立
など、色んなことが描かれています。
主人公の三上は広報官を務めているのですが、64事件当時は刑事をしていて、犯人に身代金を渡しにいく被害者の父親・雨宮芳男の後を車で尾行する任務についていました。
そんな中、14年前の64事件の捜査が密かに行われていて、次々に事件の謎が明らかになっていきます。
事件のカギを握る「幸田メモ」とは?
三上は高校の同級生でもある二渡が64事件のことを密かに調べていることに気づき、三上が単独で64事件について調べていくと「幸田メモ」という存在を知ることになります。
この「幸田メモ」とは、64事件で雨宮の自宅で待機していた刑事・幸田が書いたメモで、このメモにはD県警の不祥事が書き残されていました。
そのD県警の不祥事とは、身代金要求のため犯人から3回も電話がかかってきたのですが、警察はことごとく電話の録音に失敗して逆探知をすることに失敗してしまったのです。
そして、警察はその事実を公表せずもみ消してしまいました。
幸田は正義感の強い人で警察上部の不祥事もみ消しに反対し、不祥事を公表しようとしたのですが辞職することになってしまいました。
その後、幸田は警備員として働いているのですが、幸田が変なことをしないように四六時中警察に監視されることになります。
このシーンはかなり切ない想いになります。
どうやって真犯人がわかったの?
真犯人は警察ではなく、事件の被害者の父である雨宮が見つけました。
雨宮は犯人と電話をした唯一の人物になります。
雨宮は自分が記憶した犯人の声を頼りに、電話帳に載っている電話番号を「あ」から地道に電話をかけていって犯人を見つけ出すことに成功しました。
犯人の名前は目崎という男で名前の頭文字が「め」だったので、それまでに三上や警察関係者の松岡、美雲などの家にも無言電話をかけていました。
それまで「佐藤」や「田中」といった同じ苗字が多い家に電話をかけていくのは大変だったこと、相手が女性や若い男性が電話に出たら中年の男性が家にいる可能性があるので2、3回同じ家に電話をかけていたので、強い想いがないと到底できないことを雨宮はやってのけました。
最終的には雨宮の執念が勝ったということでしょうかね。
真犯人・目崎はどうなる?
64事件の裏で、警察庁長官が64事件について雨宮家を訪問するついでに、D県警の刑事部長の座が警察庁人事になるという警察内部の事件が起きます。
三上は広報官として、そして元刑事として、警察庁長官の視察を中止させようとする刑事部とやりあったり、雨宮に警察庁長官の雨宮家訪問を承諾してもらおうと忙しくしている時に、64事件と同じような誘拐事件が再び起きてしまいます。
誘拐事件の被害者はなんと64事件の犯人である目崎の娘で、娘が誘拐された目崎は誘拐犯に自分が64事件で要求した同じ額の身代金2000万円を要求されてしまいます。
実はこの誘拐事件は目崎の娘を誘拐はされていなくて、犯人である目崎を追い詰めようとわざと目崎に娘を誘拐したと嘘をついていたのです。
目崎の娘はただ寄り道をしていて家に帰っていなかっただけでした。
じゃあ誰がこんなことをしたのかというと、その人物が64事件の被害者の父・雨宮と警察の不祥事を暴こうとした幸田の2人でした。
警察はこの時にはすでに64事件の犯人が目崎だとわかっていたため、わざと雨宮・幸田の偽誘拐事件を見守り、目崎を泳がせていました。
目崎は誘拐犯(幸田)の要求通り身代金を用意して、受け渡しの場所に急いで向かいます。その後ろには警察が尾行しています。
受け渡しの場所に着いた目崎に、幸田は用意した身代金をドラム缶に入れて燃やすように指示します。
そして目崎は身代金が燃やし、幸田に「缶の下」と言われ油が入っていた一斗缶の下にあった1枚の紙を読み、激しく慟哭しました。
その後すぐに目崎の携帯電話に妻から電話がかかり、娘が無事だったことを告げられます。
娘が無事だとわかった目崎は、なんと読み終わった紙を破り食べてしまうんです。
その紙は目崎が64事件の犯人だとわかった雨宮が書いたもので、全文は目崎に食べられてしまってわからないのですが、一部残った紙には「娘は小さな棺入っている」と書かれていました。
目崎はその紙を読んで自分の娘が殺されたと思って慟哭しました。しかし妻から娘が無事だとわかって改めてこの紙を読み直してみると、紙に書かれている「娘」は雨宮の娘であることがわかり、証拠隠滅のために紙を食べてしまったのです。
最終的には目崎は被害者として「保護」されたのですが、警察は目崎を自白に追い込もうとしているところで終わります。
また、雨宮と幸田については、実は警察と幸田がつながっていて、この誘拐事件の犯人が雨宮と幸田であることを警察は知っていました。
警察は、目崎が64事件について自白したことを雨宮と幸田に伝えれば自ら出頭してくると考え、目崎を自白させることを再優先にしました。
目崎が64事件について自白したのか、雨宮と幸田が出頭したのかまでは描かれていません。
しかし事件後、三上は64事件に関わった人に「犯人が捕まった」と伝えています。
そこらへんは想像してくれということでしょうね。
その他に気になる所
僕が小説を読んだ時は何も「64」のことを知らずに読んだので、読み始めのころは三上の娘・あゆみの失踪事件に関するミステリー小説なんだとてっきり思っていました。
もしかすると映画では小説と違う展開がされるのかとちょっと期待していたりもします。
なぜかというと、実は小説では三上の娘の失踪についてはちゃんと解決していないんですよね。
続編の匂いがプンプンしていて、小説が読み終わってかなりモヤモヤしたことを思い出しました。
さいごに
原作となる小説は600ページにも及ぶ超大作になります。
今回はメイン所についてネタバレをしましたが、他にも三上と妻・美那子の結婚秘話や美那子の同級生が自殺したことなど色んな事が原作では描かれています。
ミステリーは核心に迫る後半部分が緊張感があって面白いのに対して、前半部分は伏線が多くてだらけてしまうものが多いです。
映画「64」でも前篇は幸田メモについての存在を知って謎に迫っていく所で終わりそうな気がしますね。
映画「64」がどんな仕上がりになっているのか、ほんと楽しみです!
今回はここまでになります。最後まで読んでくれてありがとうございます。
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③映画「64」の事件は実際に起きたある事件がモチーフだと言われています!
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④映画「64」の人物相関図と登場人物について出演キャストと比較してみました!
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⑤映画「64」のロケ地(喫茶店など)についてまとめました!
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⑥映画「64」の試写会の応募が始まっています!舞台挨拶も行われます!
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