大腸がんが他のクスリで予防できるかも?その薬とは?副作用はある?
2016/01/07
大腸がんの予防に解熱鎮痛剤である「アスピリン」という薬が効果があるのかどうか、7000人規模の臨床試験を開始していると新聞に掲載されていました。
今回は、今回実施される大腸がん予防の臨床試験や、大腸がんの予防に効果があるといわれている薬について紹介します。
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大腸がんになる日本人は多い
大腸がんは欧米人に多いガンといわれていましたが、最近では日本人にも多くの人が大腸がんにかかっています。男性ではおよそ11人に1人、女性はおよそ14人に1人が、大腸がんにかかっています。
戦後、日本人の食生活が欧米化したことで、食生活が肉中心で多くの脂肪を摂取して野菜不足になっていたり、ほかには運動不足や飲酒が主な原因になります。
2014年の調査によると、女性のがんによる死亡数で大腸がんは第1位で、男性で第3位となっています。今後も増加していくといわれています。
引用:国立がん研究センター
ガンは恐ろしい病気ですが、大腸がんは早期にガンを発見できれば完治する可能性が高いといわれています。
大腸がんの予防に解熱鎮痛剤が有効?
大腸がん予防の研究のなかで、解熱鎮痛薬として使われる「アスピリン」という成分が大腸がんの予防に効果があると注目されています。別の病気の治療に使う既存薬でがんを予防する試みは初めてなんだそうです。
すでに数百人規模での研究レベルでは大腸がんを予防できることを確認しているのですが、安全性と有効性の確認精度を上げるために、大腸がんを患っている患者さん7000人を対象に臨床試験をすることが決まりました、
臨床試験は全国の20施設で行われ、東京の国立がん研究センターや大阪の大阪府立成人病センターなどのチームが臨床試験を今年の10月から開始しています。
大腸がんは大腸にできたポリープの大きさが1センチ以上になったら、その25%はがんになるといわれています。そこで患者さんにバイエル薬品製の「バイアスピリン」(アスピリン100mg)を4年間・毎日1錠ずつ服用して大腸にでいたポリープの進行具合をみるとのことです。
臨床試験で使われる「バイアスピリン」について調べてみました。
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バイアスピリンってどんな薬?
バイアスピリンは、新聞ではアスピリンは解熱鎮痛薬と書かれていましたが、調べてみると血液を固まりにくくする薬で、心筋梗塞や脳梗塞などでできた血栓や塞栓を予防する薬になります。
通常、成人は1日1回1錠(主成分として100mg)を服用するとのことなので、通常服用分を臨床試験でも服用することになります。
バイアスピリンを服用するためには医師の処方が必要になります。気軽に薬局で買える薬ではないですね。
薬の副作用はそんなに心配するレベルではないようです。気をつけることは、服用期間が長期に及んだ場合、高齢で胃腸の悪い人胃潰瘍などの胃腸の病気になったりします。
また、いつもより多く血が出る場合は、まれに消化管出血や脳出血など重い出血を起こす危険性があります。
薬を服用して何かカラダに異変を感じたら、すぐに医師に相談するのが一番です。
さいごに
勤めているいる会社では、5年に1度の頻度だったと思いますが、健康診断で大腸がんの検査もしています。
今年の健康診断では問題なしで終わりましたが、がんは恐ろしい病気なので、一日でも早く予防法や治療法を まずは食生活の改善や運動をするなど、自分でできることから始めてみませんか?
運動については、スロージョギングがおすすめです。時間があったらこちらも見てみてください。
参考 スロージョギングとは?効果は?続けられそう?実際にやってみました!